医療法人ウイング
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 当院では、平成12年ごろより、医療情報の共有化を図るため、以下に示すようなシステムを構築してきました。 全て当院で自主開発したもので、予算も必要最小限に済ませております。種々の書類をペーパレス化する、情報の伝達を迅速化できるなど、多くのメリットが得られております。 システムの開発及び管理は情報システム企画室が担っています。


 今までの手書きの処方箋ですと、誤字や記載漏れ等が発生し、そのたびに調剤薬局は疑義照会を行わなければなりませんでした。また会計時も計算に時間がかかりました。コンピューターに入力した場合、前回と同じ処方内容であれば、定時薬の場合は一度に複数人分をまとめて複写することができます、この場合は情報システム企画室か病棟クラークで入力印刷して医師が確認し認印または署名し最終的に薬剤科に処方箋を持っていきます。副産物として一度入力済みの処方においては熱計表等の貼付用シールも同じ処方内容で印刷できるようになっております。

 食事箋とは、医師が患者に対して発行するもので、当該患者の病状に応じて、どれだけのエネルギー、蛋白質、脂質等を含む食事を与えるかという食事の栄養価基準を決めるものであります。こちらも処方オーダリングシステムと似ていて、手書きの食事箋では誤字や記載漏れ等が発生しやすくなります。電子化することで個人別に履歴が把握でき、記載漏れ等の問題が解決でき栄養管理の効率化を支援できます。また栄養管理計画書・栄養管理表・NST(栄養サポートチーム)・SGA(栄養状態の主観的包括的評価)などの作成や印刷・各種データの検索等もこちらのシステムでできます。


 院内に入院されている患者情報(フェースシート)を電子データ化することによって、情報を関連部署と共有でき、医療情報の事故防止および業務の効率化を図ることができます。また、責任の所在が明確になることで無駄な作業をしなくてすみます。内容としては個人情報の登録・入退院・移動履歴の管理から各種統計データの基礎データが保存されています。このシステムで登録されたデータは別のシステム(食事箋・処方オーダリング・預り金管理)へと反映されます。近い将来は電子カルテの基本情報として利用できるようになるでしょう。


 入院患者様が病院へ預けている大事な預かり金を管理するシステムです。この預り金システムを利用することで患者様が現在の残高がどの程度なのか即時に把握でき詳細を印刷することも可能になります。(旧市販システムでは1台のパソコンのみで運用し毎月定期的に印刷した詳細を配っていました。新システムに変わってLAN利用によりいろいろな場所からでも閲覧や印刷が可能になりました。)


 通常の掲示板ではできないことを、電子化することで、いつでもどこでもパソコンのある環境で見ることができます。
リンクを貼る設定をしているとリンク先のファイルを閲覧・編集等が可能になります。現在は院内および関連施設の連絡用として利用されています。電子掲示板を利用することで院内の情報を誰もが把握することができることができ、報告する時間の短縮が図られます。
また、掲示板以外の機能も「リンク集」「申送り」「各種予定」「各種届出書類作成」など色々とあります。これらを利用することで、連絡用に印刷されていた紙の枚数も格段に減らすことができ、業務改善に繋がりました。


 市販の高価なシステムを廃止し、自作の勤怠管理システムを開発しました。旧システムでは一人に1枚の認識用カードが必要で、カード代金も予算として必要でしたが、現在のシステムでは個人認識のID番号(4桁)の入力のみで予算もかかりません。また必要に応じて便利な機能を追加することも容易にでき(研修会参加受付もこちらから入力します)、事務処理時間も以前に比べて大幅に短縮化されています。


 システム導入前は個々人が紙にて参加受付を記入していましたが、記入漏れや故意的に記入しないなどの問題がありました。システム導入後は勤怠登録時に強制的に表示されますので、故意的無視などができなくなりました。
勤怠管理で受付入力されたデータを集計し、個人別出席率や部署別出席率を出して全体の統計データの表示が可能となり、また研修会担当者の感想文を作成時に出席者を自動で表示することもでき、作成が容易になりました。


 人事システムでは、全ての職員についての情報を登録管理しています。人事異動・配置異動・家族構成・資格履歴・基本給履歴・その他の詳細な情報を登録し、勤怠管理システム・掲示板システム等と連動しており、人事管理システムで修正や新規作成したものが他のシステムへ反映するようになっています。 。


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